ウィンザー効果とは?恋愛やマーケティングに使える心理学の活用例

ウィンザー効果とは

ウィンザー効果という言葉を聞いたことはありますか?ウィンザー効果は人から信頼してもらうためにマーケティングでは良く使われている行動心理学です。

今回は、このウィンザー効果を広告やマーケティングにどう活用していけばいいのか?という視点でご紹介していきます。

全体像と目次

ウィンザー効果とは?人を信頼させる心理学

ウィンザー効果とは
第三者からの意見の方が威力が大きい

ウィンザー効果は、直接本人に意見を言うよりも、第三者が言っていたと伝えるほうが、本人に与える影響力が大きくなってしまう心理効果です。

ウィンザー効果の語源や由来は?

ウィンザー効果とは、アメリカ人作家のアーリーン・ロマノネスによる『伯爵夫人はスパイ』の小説の中で使われた一節が由来になっています。

登場人物であるウィンザー伯爵夫人が「第三者の誉め言葉がどんなときにも一番効果があるのよ、忘れないでね」という言葉が「ウィンザー効果」の語源となっています。

ちなみに、その小説がコチラです。

【悪口はやめよう】ウィンザー効果は良い評判よりも悪い評判のほうが打撃は大きい

にしもん
悪口や陰口はできるだけやめよう。なんでかっていうと・・・
ウィンザー効果は悪口のほうが称賛よりも威力絶大

ウィンザー効果は良くも悪くも、第三者の意見が強く反映されてしまいます。

しかも、より相手に影響を与えるのは、第三者の良い口コミや称賛ではなく、悪い口コミや悪口・陰口なんです。

招きのねこ
ということは、コミュニケーションする上で、相手を褒める時は誰かに伝えておいてもらうのがいいんだね。
にしもん
そうだね、そして、修正してほしい部分は悪口とか陰口をいうのではなく、直接言ったほうがいいんだね。
招きのねこ
そうだね、悪口が第三者から本人に伝わったら、威力絶大だしこじれちゃうね

【具体例】マーケティングでウィンザー効果の活用法とは?

ウィンザー効果をマーケティングに活用する前に、前提条件として、

  • 目的はお客様からの信頼度や安心度を上げるため
  • お客様はいい評判よりも悪い評判を気にしている

ということを覚えておいてください。

良い口コミや評判を利用するし悪い口コミも上手く活用する

良い口コミや評判を掲載するのは大きなアドバンテージになります。

また、お客様の声を集めて掲載すると信用度アップ効果が見込めます。

ランディングページでも良い口コミや評判をバッと羅列し掲載してみましょう。

利用していただいたお客様の良い口コミは営業マンとして活躍してもらいましょう。

悪い口コミはケアして信用度アップ

しかし、どんな商品やサービスもメリットしかないものはかなり少ないです。

さらに、お客様も良い口コミや評判だけではなく悪い口コミや評判も必死に探しています。

それはプロスペクト理論にもあったように、お客様は得するよりも損したくないという心理が働くからです。

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そこでおすすめなのは、悪い口コミに関しては運営者やサービス提供者が今後、改善する旨や真摯に向き合う姿勢を見せることでお客様に好印象を与えることもできます。

※悪い口コミに関しては取り扱い注意であり、誹謗中傷などは削除したり対策も必要です。

口コミや評判が使われている活用事例

口コミや評判の活用事例としてわかりやすい事例

  • Amazonのレビュー
2021年3月時点

今、渋沢栄一氏の大河ドラマが放送されているので、「論語と算盤」を例にすると、評価が836個の評価があり、5段階評価のうち4.4と高めです。

この数字とデータだと、自分も読んでみようかなと思いますよね。

  • 食べログの評価
食べログの評価
食べログの吉村家の評価

私は家系ラーメンが好きなのですが、食べログの評価でラーメン屋を選んだりもします。

ちなみに大好きな吉村家の評価は1636件のレビュー母数に対して3.79。かなり高いですよね。この良い口コミだけでも一度食べてみたいなと思うのもウィンザー効果の事例の一つになりますよね。

体験談をウィンザー効果

体験談も第三者の意見として効果があります。

悩みがある状況から、サービスを受ける前、サービスを受けた後とどのような変化を感じられたのか?

これらを掲載するとより第三者の意見効果を得ることができます。

メディア掲載情報や雑誌やプレスリリース

有名なメディアに取り上げられたり、雑誌に掲載されることで、第三者機関からの影響力を得ることができます。

お客様に対して、こんな立派で有名で信用力のある媒体が取り上げるのだから間違いない、変なものではないだろうと安心することができます。

有名人や専門家からの推薦やオススメは威力絶大

書籍の帯でよくみられるように、有名人が絶賛することで、その商品に有名人の影響力を乗せることができます。

それによって、無名なアイテムやサービスに箔がつき信用度はアップします。

有名人の推薦や推奨、一言コメントはマーケティングやブランディングに大きく関わります。

有名人やお医者様などの権威性とウィンザー効果との組合せは、一気にお客様からの信用度や安心度がアップします。

もっと詳しく知りたい方は影響力の武器の記事もあわせて御覧ください。

ウィンザー効果に関する論文

ウィンザー効果の実験に関する論文について探してみたら2点ほどありましたので掲載させていただきます。

新潟経営大学 准教授 石川敦夫先生が書いた論文「神小原米の販売戦略」

本稿では,それまでJAを通して低価格でしか販売できなかった過疎の村で生産された米を,ユニークな手法と実行力で,一躍ブランド米として販売できるようになった事例を報告する。また,そのブランド化に向けた生産,販売戦略を,マーケティングにおける製品、価格、流通、プロモーションの枠組により、この成功事例を整理し、その成功のポイントを明らかにしていく。

神小原米の販売戦略はコチラからダウンロードできます

こちらのプロモーションで、ウィンザー効果などを用いた事例も掲載されていました。

ウィンザー効果のまとめ

ウィンザー効果は第三者を媒介させると評価や信用信頼度を変化させることができるのでした。

まとめると

  • 第三者を通した情報伝達は、称賛の場合は、相手にとっても喜んでもらえることになりますが、逆に、悪口や批判が第三者によって運ばれると、もともとの1の悪口が相手に10にもなって伝わってしまいます。
  • 口コミや体験談、お客様の声を通して、自分達の商品やサービスの営業マンになってもらいましょう。
  • 有名人や専門家から意見を貰えると信用度・信頼度・安心度が劇的に上がります。
  • メディアや雑誌、媒体、プレスリリースで第三者評価をもらってみましょう

一度に全部できない場合は、まずはどれか一つでもやってみると効果を実感することができますよ。

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