初頭効果(プライマリー効果)と親近効果(リセンシー効果)という心理学用語を聞いたことはありますか。
また親近効果は終末効果とも呼ばれたりします。
人の記憶はいつの情報で決まるのでしょうか?結論から言うと最初の7秒間と最後の別れ際で記憶されると言われています。
今回は、ウェブマーケティングにおいて初頭効果と親近効果を有効的に活用する方法をご紹介します。
初頭効果(プライマリー効果)とは
初頭効果を唱えたのは、ポーランド出身の心理学者、ソロモン・アッシュという方です。
最初にお伝えした通り、人の印象はファーストインプレッションで決まるという心理効果です。
しかも7秒で決まると言われ、初めの印象が記憶されるので、ずっとその印象のまま保存されます。
プライマリー効果とプライミング効果の違いとは
初頭効果(プライマリー効果)とプライミング効果、名前が似ているのでごちゃ混ぜになったりします。
このようにプライマリー効果とプライミング効果は言葉は似ていますが全く違うものですので覚えておきましょう。
初頭効果の実験!あなたはどう感じるでしょうか?
初頭効果の心理効果をあなたに実感してもらいたいと思います。
Aさんの印象を表す単語は両方同じで、伝え方の順番を混ぜて見ましょう。
そうするとどうでしょうか?実験結果では、Aさんの印象は①グループの人のほうが好印象に受け取ったのです。
あなたはどう思いましたか?①グループのAさんの伝わり方のほうが印象はいいですよね。
つまり、第一印象は好印象から入るほうが人からウケはいいのです。
LPやサイトのファーストビューを改善し続けよう
この初頭効果(プライマリー効果)をウェブマーケティングに落とし込んだときに、大切になるのが、ランディングページやコーポレートサイト、オウンドメディアのファーストビューです。
「あ、この商品欲しい」
「このサービス契約しようかな」
とお客様が考えるのはページの構成や内容よりもファーストビューとファーストビューのキャッチコピーの要素が大きいのです。
だから、ファーストビューは日々修正したり改善したりする必要があります。
むしろ、ファーストビューしか修正してなくても契約数(コンバージョン数)は大きく変わりますよ。
自分達の言いたいことよりもお客様の知りたいことをファーストビューに入れる
ランディングページのファーストビューやオウンドメディアのファーストビューは見込み顧客のファーストコンタクトされるチャネルになります。
大切なことは自分達の伝えたいことを伝えるのではなくペルソナが知りたい情報や快楽がえられる情報、苦痛を避けることができる情報を打ち出すのが定石の王道です。
親近効果(リセンシー効果)/終末効果とは
終末効果はアメリカの社会心理学者、ノーマン・ヘンリー・アンダーソンさんが提唱しました。
親近効果は初頭効果とは逆に、最後に示された特徴や印象が記憶に残りやすいという心理効果です。
親近効果の活用事例!オファーやフォーム決済周りを最適化しよう
ランディングページやオウンドメディア、自社コーポレートサイトにおいて、最後とはどこのことでしょうか。
私はアクション(行動)を起こす直前と考えています。
ですので、最後のオファーの見せ方や予約フォーム周りや決済周り、予約ボタンの直前のマイクロコピーなどの改善が重要だと考えています。
例えば、
ボタンの直前になんと伝えるのか?
どんなオファーにするとボタンを押しやすいのか?
など、少ない労力で大きな成果をあげるために、マイクロコピーの見直しをまずは行っていきましょう。
初頭効果(プライマリー効果)と親近効果(終末効果)のまとめ
最後におさらいすると、人の記憶は最初と最後に決まるのでした。
- 初めのファーストビューは全集中で取り組む
- キャッチコピーはお客さんが知りたいこと/快楽を得られるor苦痛から避ける
- 締めくくりはオファーの見せ方の見直し/ボタン周辺のマイクロコピーの改善
を行うとお客様の記憶が定着しやすく、覚えてもらいやすくなり、最終的には購入につながると考えています。