ちょっと度肝抜かれた書籍があったので紹介です。
年間100冊ほど書籍を読む私にとってこの書籍は2023年ニシモンオブザイヤーに間違いなくランクインしてくる書籍です。
読書マニアな私でも初めはこの書籍が紀伊國屋やブックファーストで山積みされていたのは見ていましたが、タイトルで惹かれず読んでませんでした。知人からおすすめされて読んでみました。
なんと愚かな。。。この書籍はいい!!
そんな自分を悔い改めて、書評レビューしていきます。
この本、そもそもタイトル、全然、商売っけがなくてもったいない。
ナヴァル・ラヴィカントさんって何してる人?
簡単に紹介するとナヴァル・ラヴィカントは、インド系アメリカ人の起業家で投資家です。
- インド出身(生まれは貧しく惨めだったらしい)
- ダートマス大学からコンピューターサイエンスと経済学の学位を取得
- シリコンバレー起業家
- 投資家(VC)
- 資本家
- エンジニア
彼はAngelListの共同創設者であり、元CEOです。
彼はウーバー、FourSquare、Twitter、Wish.com、動画のUdemy、Poshmark、Postmates、Thumbtack、ノーション(notion)、SnapLogic、Opendoor、Clubhouse、Stack Overflow、Boltなど200社以上の初期段階の企業に投資してるそうです。
マジですごい。。。
ナヴァル・ラヴィカントさんのYouTubeチャンネル
ナヴァル・ラヴィカントさんのYouTubeアカウントも掲載しておきます。
日本語はないですがYouTubeの自動翻訳機能を使うと見ることができるのでおすすめです。
【シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント】で得られること【まとめ・要約】
この書籍は、富と幸福について書かれた本で、ナヴァル・ラヴィカントさんが人生経験の中で学んできた重要なことを法則化した原則が書かれている書籍です。
しかし、本質は「お金儲け」のビジネス書ではなくて、自分の得意なことで富を得て幸せになる方法が論理的に合理的に書かれており、一貫して感じたことは、
とにかく「自分のこと」に集中しろ!
ということでしょうか。多くの人は他人と比べたりして自分を見失っていたりするが、そんなものは関係ないのでしょう。
また、多くの自己啓発書は精神論や根性論に偏っていることも多いですが、ナヴァル氏は数学や統計学、微分積分の重要性などもしっかりと解説しており全て理解しろと、基礎基本も重要視しています。
長期視点にたって、徐々に今の自分を変えていこうという感じの本です。
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカントの目次
- 第一部:富
- 富を産む行動と思考の特徴
- 努力量は勝負を決めない
- 今得意で夢中になれるものが君の「特殊知識」
- 全てにおいて「複利」で考えよ
- 自分の「名」のもとに取り組む
- 事業を小さくてもいいから所有する
- レバレッジを効かせてインパクトを最大化する
- 「わずかな差」を増幅し桁違いになる
- 小さな積み重ねで「巨大」になる-選択と集中
- 「遊び」のように感じられれば最高の仕事
- 「運」に意図的に恵まれる方法
- 辛抱強く、時間をかけて、たゆまず果敢に前進せよ
- 「判断」がものをいう。飯が食えるくらい磨け
- 自分の行動の「長期的影響は何か?」と考える
- 明晰に考える方法
- 人は無自覚に「エゴ」に縛られている
- 自分で選んだ「習慣」で固める
- 徹底的に「正直になる」
- 「幅広い分野」に触れて自分を広げる
- 好きになるまで「読書」する
- 富を産む行動と思考の特徴
- 第二部:幸福-この世界で最高の人生を歩むには
- 自分に平安を取り戻す
- お金は「ほんの一部」にすぎない
- 「心」は体が変わるように変わる
- 「今この瞬間」はとてつもなく希少で価値が大きい
- 「不安」の元凶は先のことを考えること
- 欲望は「タチの悪い契約書」めいている
- 人は「手に入れたもの」に慣れてしまう
- 「べき」という社会的刷り込みをとっぱらう
- 「習慣」が人を作り、人生を変える
- 欲を常に「一つ」にする
- 自分を変える「思考」と「行動」
- 「君にしかできないこと」が必ずある
- 全ては「体の健康」あってこそ
- 「心」を変える
- 自分で「自分」を変える
- 自分で「自分」を成長させる
- 自分に「自由」を与え広げる
- 武器になる哲学-人生を豊かにする先人の知恵凝縮ルール
- 意味を生み出す人になる
- 立派な仲間を見つけたいなら「立派な自分になれ」
- すべてに「合理的」に向き合う
- インスピレーションは「生もの」-ひらめいたら即動け
- 自分に平安を取り戻す
- 第三部:ボーナス
- ナヴァルのお勧めの本
- ナヴァルの書いたもの
- ナヴァルをさらに知りたい人へ
章の中にさらに細かく項目がありますが、項目についてはネタバレになりそうな見出しもあるので細部のタイトルは記載しませんでした。
あらすじ
シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカントの書籍はナヴァル氏を著者エリックさんがまとめた書籍になります。自叙伝ではなく、エリックさんの目を通して、ナヴァルさんのことを取材やTwitter発言をまとめた内容です。
ナヴァル氏のシリコンバレーでの起業で成功したこと、失敗したことも赤裸々に語られていて、富とはそもそも何なのか、どうやったら富を得られるのか、どうやったら幸福になれるのかを彼の経験から抽出された原則を紹介してくれます。
こんな人におすすめの書籍です
- 20代・30代のビジネスマン
- 富を作っていきたい人
- 起業家を目指す人
- 投資家の人
- 今ちょっと自分の進路や方向性に迷っていて、自分の進むべき道がわからずちょっとヒントが欲しいと思っている人
こんな方にシリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカントはおすすめです。
分かりやすくシリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント解説
ストーリー構成の書籍ではなく、章立てにタイトル→その回答・解説という書籍なのでどの章も解説したいところではあるが、全部を解説しきれないので一部を抜粋して紹介します。
解説していきます。
遊ぶようにこんなサービスやプロダクトがあったらいいなを作れ
個人的に参考になった話は、「こんなプロダクトがあったら最高だよね!」というプロダクトを作れという話です。
こんなプロダクトがあったら最高だなを実現しなさいということでした。
しかも、仕事を遊びのようにやりなさいといことでした。
レバレッジをかけなさい・複利で考えなさい
複利とレバレッジの話はよく出てきます。
よくレバレッジや複利というと投資の世界で出てくる言葉に感じられますがそうではありません。
人間関係なども複利とレバレッジが効くという話なんです。
学ぶべきスキルは「売る」と「作る」
学ぶべきスキルで二つを挙げています。
一つはセールスや売りこむスキルを学ぶこと。
もう一つはものづくりを学ぶこと。
ナヴァル氏は両方できたら最高って言ってるけど、そんな人はなかなかいないからまずはどっちかからやらいいですよとのことなんです。
心に響いた名言集
- 金儲けは「する」ものではない-身につけるスキルだ。
- 基礎がとにかく大切
- 全てにおいて複利で考えよ
- CEOの仕事は実質的には資金管理
- 時間ではなく頭で稼げ
- 仕事の人脈作りは時間の無駄
- 長い目で見れば楽観論者が成功する
- 恩はどんどん先に送る
- 解決策は昔に書かれている
- 心の平安の敵は、社会や他人によって植え付けられた期待である
- 欲を常に「1つ」にする
- 読書しろ
書評レビュー・感想
この書籍は2023年に読んだ書籍の中で、トップクラスに良かった書籍です。
中でも、「複利」と「レバレッジ」に関する考え方が私の中ではとても参考になりました。
自分が楽しいから作っているものや行っていることってなんだろう?
それをどうマネタイズしていこうかと思考が拡張されました。
この本、本当に、タイトル負けしている気がします。もっと刺激的なタイトルだったらもっと売れていると思います。すごい勿体無い!みんなにもっと読んでほしい書籍の一冊です。