あなたは、文章を買いたり、映像や動画コンテンツを作ったり、文章を読んだりする際に何を意識するでしょうか。
おそらく話の構造や構成だと思います。
その構成や構造をあやつり、つかさどっているものが何かというと
実は接続詞なんです。
つまり、接続詞を捉え操ることさえできれば、文章を書くのは格段に上達します。
更に、人の話や文章の構造も接続詞を見ることで、正しく論理構造をつかみ読むことができます。
今回はウェブライターさんやコンテンツを作ったり、ランディングページを作る上で構成作成に役立つ接続詞のお話をします。
是非、御覧ください。
そもそも接続詞とは?
接続詞とは、前後の言葉や文章、段落をつなげる語です。接続詞は自立語であり、単独で接続語になるのです。
接続詞を追いかけるだけ文章を裸にできる
接続詞を追いかけると、文章を読まなくても、コンテンツの構造を浮き彫りにし、丸裸にすることができます。
なぜなら接続詞は、重要な事柄や比較する事柄、結論などを解説する前に「今から重要なこといいますよ〜」と宣言してくれるからです。
コチラを御覧ください。
この文章の大枠の構造は、「結論→理由→具体例→結論」というPREP法で書かれています。
iPhoneの素晴らしさを解説した文章を接続詞だけでつなげてみました。
接続詞を追うだけで、
- 何を言いたいのか
- どこで一度落として譲歩するのか
- 結論をどこに持ってきているのか
など、理解することができるのです。
つまり、文章やコンテンツを支配しているのは接続詞と言っても過言ではないのです。
代表的な接続詞にはどのようなものがあるのでしょうか。それを解説していきます。
順接|下に掘り下げるイメージ
順接とは、原因や理由があって、結果や結論がきます。
時系列でいうと、時間軸が前→後の順になります。
- だから
- そのため
- したがって
- それゆえに
- すると
- そこで
例えば、
- 雨降って地固まる
- 風が吹けば桶屋が儲かる
は順接のことわざでしょう。
順接の中でも結論を導く接続詞|最重要マーカー
結論は結論づけたりまとめる接続詞です。最重要接続詞と言っても過言ではありません。
- したがって
- 以上のように
- だから・・・
- よって・・・
読み手であれば、時間がなければ、この接続詞を探して読んでもいいくらいです。
ライターであれば、読者への配慮として、この接続詞を使って「私の結論はココよ!」と記してあげると親切です。
逆説|反対の展開構造
逆説とは、前の事柄とは正反対の結果を述べる時に使われる接続詞です。
そして、覚えておいてほしいことは、文章を読む際には、逆説の接続詞の後の文章が重要になるということです。
例えば、(前の文章は一般論で一度持ち上げる噛ませ犬の役割)→逆説→(逆説以降の文章は筆者の結論や意見)
このように、逆説には自分の主張や結論をより際立たせる役目があります。
- しかし
- しかしながら
- だけど
- ところが
- にもかかわらず
- とはいうものの
- それなのに
- でも
- そのくせ
並列・添加・列挙|付け加え並べるイメージ
並列・添加・列挙は、同じレイヤーの者同士をつ並べたり加えたり繋げるのに適しています。
では順番に見ていきましょう。
並列:同じ階層のものを並べていく
並列は、前の事柄と後の事柄を並べていく接続詞です。
- そして
- それに
- かつ
- 同じく
- ならびに
- 及び
- そればかりか
- ひいては
添加:加えていくイメージ(足し算)
添加は前の事柄や事象に付け加えていく接続詞です。
- そして
- それに
- おまけに
- そのうえ
- 加えて
- それどころか
- そればかりではなく
- その上で
最後に、列挙です。
列挙:コンテンツの構造を捉えやすい
列挙は前の事柄に対して後の事柄を並べて、順番を示す接続詞です。
WEBライティングでは、「購入までのフローや流れ」を記載するときには列挙を使います。
- 初めに、次に、最後に
- 第一に、第二に、最後に
- 一つは〜、もう一つは〜
対比・対立・対照|比較し違いを浮き彫りにする
対比・対立・対照は前の事柄と後の事柄を比較したり対照的なこと述べる時に使う接続詞です。
なぜ重要なのかと言うと、比較されるどちらかが筆者の主張や結論が含まれるからです。
対比:表裏一体を意識し真反対に作ると美しい
- 逆に
- 反対に
- 反面
- それに対して
- 一方で
対比は表裏一体に文章を書くと美しいです。
例えば、
このように、対比構造は必ず表裏一体に作り込むことが大切です。
そして、比較コンテンツはどちらかが筆者の主張や結論が含まれているので、重要な接続詞です。
対立:しかしの後が超重要
- 確かに◯◯だが、しかし〜〜
対立は2つの対立する事柄を伝える時に使う接続詞です。
譲歩する文章は、「確かに◯◯だが、しかし〜〜」の〜〜が重要だという決まりのようなものです。
一度、一般論や相手のもっともらしい意見を理解しているうえで、自分の主張を際立たせるのに有効です。
対照:対照的な事柄を伝える
- 一方では・・・、他方では〜〜
対照は2つの対照を場合分けするときに使える接続詞です。
対照の接続詞は文章を書くときには構造を作リやすい接続詞なのです。
逆に読み手側に回ったときには、この接続詞を追うことで、構造を捉えやすくなります。
補足|構成の内側で目立たせる
補足は前の文章で分かりづらかった部分や理由、条件を補うための接続詞です。
- なぜなら
- なぜかというと
- というのも
- ただし
- もっとも
- ちなみに
あなたがライター(書き手)だとすると、難しい文章や内容を書いたり、わからない単語を使う場合も出てきますよね。
そういう場合は、前の事柄に対して、補足してあげる必要があります。
逆に読み手なら、補足部分の接続詞を追うことで、理解しやすくなります。
換言|例えや言い換えでわかりやすくする
言換は詳しく説明したり、言い換えたり比喩を使う接続詞です。
- つまり
- 要するに
- 要わ
- すなわち
- 言い換えると
言換の接続詞も、筆者の主張や結論に直結する接続詞なので大切です。
特に、結論が抽象的で伝わりにくい場合に、言換を使って、読者のわかりやすい言葉に言い換えたりします。
例えば、(抽象的な答え)→つまり→(比喩やイメージしやすいわかりやすい言葉に言い換える)のに使えます。
例示・仮定
例示:例え話でイメージをふくらませる
例示は、具体的にイメージしやすくする接続詞です。
多くの論理的な文章はPREP法で書かれています。その際に、筆者の結論は抽象的になりやすいので、具体例でイメージしやすくします。
- 例えば
- いわば
- 特に
- とりわけ
- なかでも
例示の接続詞はスタートが「例えば」で始まります。
読者が筆者と同じレベルの知識量であれば、例示(例え)は読み飛ばしても良い部分です。
逆に、ライター側と読み手側に情報の格差がある場合は、例示をふんだんに使ってイメージしやすくして上げることが大切です。
仮定:もしもの話ね
- もし◯◯なら〜〜
仮定の接続詞は、「もし◯◯なら〜〜」の◯◯が重要です。
なぜなら、◯◯の部分が前提条件の設定になるからです。
前提条件が崩れた文章はそれ以降を読んでも、書いても意味がありません。
ですので、仮定の文章を書く場合も読む場合も前提条件を意識することが重要です。
注目|目立たせることにフォーカスする
注目は前の事柄を抜き出してフォーカスする接続詞です。
- 特に
- とりわけ
- なかでも
転換|一気に話がガラッと変わる
転換は簡単です。今までの構成とはガラッと話が変わる接続詞です。今までの話とつながりがありません。
- さて
- ところで
- では
接続詞の使い方まとめ
文章やコンテンツをつかさどって操っているのは接続詞です。
もし、あなたがライターなら、読者を迷わせないことが重要ですし、親切に伝えてあげることが重要ですよね。
そのためには結論や結論までの論理構造を明確にしなければなりません。
その論理構造を明確にしてくれるのが接続詞なのです。
逆に、あなたが読み手(読者)なら、接続詞を追うことで筆者の文章やコンテンツの伝えたいことや構造を捉えることができます。
更に言うと、自分にとって読まなくても良いところや逆に今から重要なことを伝えるぞと心構えすることができるのです。
接続詞を使いこなせれば、論理的に相手のコンテンツを捉えることもできますし、論理的に伝えることもできるようになるのです。