バンドワゴン効果という言葉をご存知でしょうか。
バンドワゴン効果を有効的に使うことによって、マーケティングや広告で効果的な反響を得ることもできますし、営業や説得にも使える心理技術です。
是非、取り入れてみてください。
バンドワゴン効果とは?その意味を解説
バンドワゴン効果とは行動心理学や経済行動学でよく出てくる用語です。
バンドワゴンとは簡単にいうと、「お祭りを先導する集団」ということです。
ウィキペディアで調べてみると、このように記載がありました。
ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。
ウィキペディア参照
つまり、人間は、みんな使っているもの、人気のものを選択しやすいう群集心理です。
それもそのはず、大前提として、人間は社会性の生き物で、社会の関わりから自分を切り離して生活するのが難しいからこそ、バンドワゴン効果が働くのでしょう。
- みんな見てるから、自分も見てみよう
- みんな持ってるから、自分も欲しい
- みんなやってるから、自分もやってみよう
という心理がバンドワゴン効果です。
祭りだ!祭りだ!祭りに乗り遅れるな〜
ということです。
影響力の武器の著者ロバート・チャルディーニさんが提唱した、「社会的証明」と同じ意味です。
バンドワゴン効果の具体例とは?
バンドワゴン効果はいたるところで見ることができます。
例1)行列のできる飲食店には更に行列ができる
行列のできる飲食店には、更に行列ができます。
みんなが「おいしい」と評判するから、更に「そんなに言うならじゃあ私も」と、お客さんがお客さんをどんどん集客します。
例2)ハンドスピナーが流行ったらみんな持ってる
かつて、ハンドスピナーが爆発的にヒットしました。ハンドスピナーをご存知でしょうか。
ハンドスピナーとは、ただくるくる回るおもちゃです。
こんな玩具が、大ヒットし、一時期はAmazonでもなかなか買えず、メルカリなどでもかなり高額で販売されていました。
例3)上昇銘柄は買いが買いを呼び、下落銘柄は売りが売りを呼ぶ
株やFX、仮想通貨など何でも良いのですが、ニュースで盛り上がっている銘柄や金融商品が報道されると、更に加熱し、更に位上昇していきます。
売りは、この逆になります。
これも、バンドワゴン効果の一例になるでしょう。投資家の群衆が上昇銘柄に乗り遅れるなと我先にロング(買い)ポジションを取りに行きます。
日本人はバンドワゴン効果に弱い?効果抜群です
日本人はバンドワゴン効果に弱いと言われています。というのも、日本は島国なので村社会がベースにあります。
村社会の日本では、みんなと違う行動をするよりも、一致団結することや、みんなと同じ行動をすることに比重が置かれている気がします。
マーケティングや広告、営業でどう使うの?その使い方とは
では実際にマーケティングの要素として、あるいは広告、営業にどのようにしてバンドワゴン効果を使えばいいのでしょうか。
「賑わっている感」を演出するためには、
- 行列を作りやすくする:お店の席数を減らしてみる
- お店に人がいるのを見てもらう:入り口から座ってもらう
- 営業時間を短縮してその時間に人を集める:一気に混む
など工夫ができそうです。
LPやコピーライティングでバンドワゴン効果をどう使う?その使い方とは
コピーライティングやランディングページでバンドワゴン効果を演出するのはどうしたらいいでしょうか。
自分たちの商品を自分達が「今、これ人気なんです!」というのもありなんですが、ちょっと、ウリウリ感とか胡散臭さがでてしまいますよね。
ランディングページではたくさん口コミや体験談を掲載する
たくさんの口コミや体験談を掲載するというのはかなり効果的ですよね。
私達が人気って言ってるのではなく、利用者からこんな熱狂的に求められているんですといった訴求はウリウリ感が出ないと思います。
例外として、美容医療などで一部口コミや体験談の掲載が禁止されている場合もありますので注意が必要です。
ランディングページで残りわずか感を演出する
残りわずか感というのはどういうことかと言うと、
大変人気でして・・・
- 在庫が残りわずか
- 予約人数が残りわずか
ということを伝えてあげることで、バンドワゴン効果をランディングページ内でも演出することができます。
関連の補足:バンドワゴン効果の逆、スノッブ効果
バンドワゴン効果とは逆の群集心理もあります。
それが、スノッブ効果です。
スノッブ効果とはみんなと違うことをやりたい、みんな着てるんだったら、私は違うの着たいといったことです。
私の友人がある国民的なアイドルグループではなく、だれも知らないような地下アイドルを熱狂的に応援しているのも、スノッブ効果だなと思ったものです。
スノッブ効果を発揮するのは、マニア向けの商品やニッチ向けのアイテムが多い印象です。
しかし、私の場合、スノッブ効果よりもバンドワゴン効果の方が市場規模や響く人が大きいため、バンドワゴン効果を有効的に使うのがおすすめだと思っています。